068.正論なんて言うなよ!

タイトルに!マークを使ってしまった。まあ、そんなことはどうでもいいっちゃあどうでもいいんですが。


今回は<正論>について述べてみようかと思います。


正論。正論とは正しいおはなし。この辺はまあ考察し直すことはないんじゃないかと思います。



で、今回の結論は言ってしまえば、「正論なんて言うなよ!」と。もっと正確に言えば、「この状況で正論なんか言ったところで、現実が良い方向に進展するわけでも無いんだから、正論なんて言うなよ!」って言いたいのです。


現実は理想通りの方向に進むとは限りません。行きたい方向、目指すべき方向があったとしても、その道程で紆余曲折があり、結果として目指すべきなにかとはまるで違う場所へ行き着くこともままあります。

そこで、「どうしてこうなったんだ!あそこでああしておけばうんぬんかんぬん」といった指摘=正論をぶつけてくる人がいます。

まあ、当たり前のことですよね。もちろん、失敗をとがめるのはそれを繰り返さないためにも必要なことです。

ただ、必要以上におかしてしまった失敗に対して正論を投げ続けることに関しては、何のメリットも無いと思うのです。というか逆効果ですらあります。

これはそのうち書こうと思っているテーマ「非難と批判の違い」に繋がっていくのですが、問題点を指摘する行為があり、その先をどう広げていくかで、論説の展開に関しての建設性がはっきりと分かれてくるんじゃないかと考えるわけです。
つまり、問題点を指摘するだけの行為に、未来はないと思うのです。


で、ざっくり言うならば、「正論なんて言うなよ!」というタイトルそのままの文面にたどり着くのです。


正論ってやつは、基本的には言ってしまったら終わりなところがあるんじゃないかと思っています。
「出来ないならやめた方がいいよ」とか「金の無駄だから」なんて正論、聞きたくもないんですよ僕は。もちろん言いたくもない。正論だけで埋まっている空間なんて面白味がないって思うんです。
そう思う僕だから、僕は演劇に関わっているのかもしれません。僕は演劇は正論よりもエゴの方が大事だと思っているので。
まあ、これは<偏見>なんでしょうけどもw



<文・和田宜之>