ベートーベンの弁当ブログ

1801年6月25日（金）

皆さん、ごきげんいかがでしょうか。
ルートビヒ＝バン＝ベートーベンです。
今日のお弁当は「バイエルンソーセージのホットドッグ」でした。

モーツァルトさんの薦めで、この「ベートーベンの弁当ブログ」を初めてちょうど２週間が経った。私は幼少の頃から文章を書くのが苦手で、私の文章などいったい誰が面白がって読むのだろうという不安があった。
今のところ、アクセス数は平均して１日２０人。
自分がアクセスしているし母親が読んでいるらしいので、賞味な数字は１８人だ。
どうせ、モーツァルトさんは読んでいないだろう。
あの人はいつもそうなんだ。

「これからは音楽家もブログの１つや２つやらないとね。君もやったらどうだ？
そうだな、弁当。うん、弁当がいいよ」

ヒットソング『魔笛』を生み出して以降のモーツァルト先輩には勢いがあった。
それと同時にどこか横柄になったきらいがある。
弟分にあたる私には断る術がなかった。

今日、そんなモーツァルト先輩から「あなたをミクシィに招待します」という
内容のメールが送られてきた。
…ミクシィ。
なんなんだろうか、ミクシィって。
明らかに怪しい。
私からは頼んだ覚えもないのに、突然の一方的な招待。
こんな怖い話はないだろう。
まだ返信はしていない。
さすがにこれは断ろうと思う。

そういえば、最近、体の調子がよくない。
先週からひいていた風邪はだいぶ良くなった。
しかし、気のせいか耳が聞こえにくいのだ。
原因はよく分からない。
まぁ、大事には至らないと思うが、一応耳鼻科に通院している。
音楽家にとっての耳は命そのものだ。
目や鼻が不能になってもかまわない。
でも、神様、どうか耳だけは、耳だけは奪わないでください。
聞こえなくなってはシャレにならないんです。

ん。

「…シャレにならない」

なかなかイイ語呂ではないか。
フェミニンな香りもする。
雨のようにメロディの粒が降ってきた。

「シャレになんない…♪」

豪雨となったメロディが言葉を包んだ。

「シャレになんないよーなーんないよー♪」

できた。なかなか陽気なフレーズだ。
売れるだろうか。それとも、ボツだろうか。
判断しかねるのでモーツァルト先輩に相談してみよう。<文・フルタジュン>

★来週のキーワードは「ライバル」！