うえたまさし先生

四コマ漫画と言えば、現在いくらでも作品が世の中に出回っているが、私の中で四コマ漫画の金字塔となると「コボちゃん」である。




コボちゃんというか、「うえたまさし」作品となるだろう。


私は小学生の時、「かりあげクン」という作品のアニメを見ていた。兄が大好きで何度も録画してみるくらいのハマリようであったから、自然と私も一緒に何度も見ていたのである。
かりあげクンをご存知の方がどれくらいいらっしゃるかはわからないが、まあさらっと説明するならば、かりあげた髪型が特徴的な、あまり仕事は出来ないがいたずらのセンスが抜群のサラリーマン“かりあげクン”の日常を描いたものである。

とまあ、簡単には説明したが、この作品が何ともまあ脱力感あふれる笑いが満載で、サラリーマンのなんたるかもわからぬような、小学生自分の私や兄にとって、不思議な面白みに溢れる作品となっていたのである。

子供でも大人でも楽しめるような作品というものをコンスタントに作ることの出来るうえた先生のセンスは筆舌に尽くしがたいものだ。


さて、「コボちゃん」である。

この作品、読売新聞にて20年以上連載されているものであり、一時期アニメ化されたりもしたという、かりあげクンよりも知名度の高い作品であるだろう。

そのコボちゃんにおいて、数ヶ月前のエピソードで、主人公のコボちゃんがめでたく兄になることが判明した。

翌日の読売新聞本紙の三面記事として扱われるくらいの出来事であった。実際私もなかなかに驚いたものである。

しかし、20年以上連載された今になって、田畑家=コボちゃんの家庭に第2子が誕生するということは、一体どういうことなのだろう。

やはり、ネタ切れなのか?
とは思いつつも、その後のエピソードは別に第二子に関するものだけで埋まっているわけでもなく、20年来続いているような、日常的なエピソードを今までのように盛り込んでいる。

妊娠が発覚してから、さらにその日常を描く。
非日常の後の日常を、しっかりと、楽しく描く。
素晴らしい作家だと、心からそう思う。


これからも、お体に気をつけて、執筆頑張って下さい。