僕は小さい頃、泣き虫だった。
誇張無しに、小学校の低学年の頃なんかは一日一回は泣いていたような気がする。
高学年になっても一週間に2回くらいは泣いていたのではないか。


涙の理由は些細なものだったように思う。
大体が悔し泣きだった。
自分を情けなく思ったり、恥ずかしく思ったりすると、涙を流してたんじゃないかって思う。
なんか、変にプライドが高かったりしたのかな、なんて気がする。
(そこは今ももしかしたら変わっていないのかもしれないが、それはさておき)


今は、滅多に涙を見せない。
ホント、一年に一回とか、いや、下手したらもっと少ないかもしれない。
それくらい、泣かない。
もちろん、泣きたくなるときがある。
辛いことがあった時、感動した時、果ては理由なんか無くても、泣きたくなるときが。

そんな時、僕は絶対に泣かないようにする。
懸命にこらえる。

なんか、涙っていったん出ちゃったら、上手く止めたり出来ないじゃないですか。
涙とかって、何かが原因で流れ出したら、
泣いている自分の姿それ自体が情けなくて、また涙が出てきて、
その繰り返しで、疲れるまで泣いちゃうじゃないですか。


それが、イヤなんですよ。
情けないし、かっこわるいし、弱っちい感じがするし。


涙の数だけ強くなれる、なんて言葉をどなたかが言っていたように記憶しているけど、
それってたぶん、感情の赴くままに涙を流せばいいってことじゃなくて。
泣きたいときに、ぐっとこらえる気持ち。それが大事だって思っている。


辛いのをこらえて、少しずつ強くなって、それでも涙が出てくるような出来事に直面して、泣いて、疲れて、寝て、すっきりしたりしなかったりして、それでまた別の日を迎えて。
その繰り返しが、人を強くするんじゃないか、なんて思っている。


『冷たい部屋のベッドで1人、訳もなく泣けた夜』
そんな夜が、未だにやってくることがある。
そんな夜には来て欲しくない。


でも、そんな夜が恋しくなるときだってあるよ。


それではここで一曲聴いて下さい。
SOPHIAで『ビューティフル』


http://www.youtube.com/watch?v=ZBIw8uo9nZM