060.おっさん力

僕はよく、実年齢よりも多く年を取っているように見られます。初対面の人に年齢を当てられたことは1回しかありませんw


見た目の感じと低めのテンション、語り口などからそう見られるのだろうと思っていたのですが、最近になって思うことがあります。


それは、年相応に見られないのは、僕の持つ<おっさん力>の高さ故なのだろう、と。


「大人びている」とか「子供じみている」とかよく言いますよね。それっていろいろな要素の集合体であると思っています。挙例するならば服装、ファッション、性格、趣味嗜好、しゃべり方などなど、本当に多くの要素があると思います。そういった年齢を類推する要素の一つに、「おっさんっぽい言動を取るか否か」というものがあると思います。
もう少し言うならば、「ズボラな言動」やら「細かいことはどうでもいいわ」といったような、細部をあまり気にしない言動とでも言えるのではないでしょうか。


おっさん力を持ち合わせているかどうか判断する基準の一つに、「金がありゃなんとかなる」といった感じの思考体系があるように思います。終電を逃したときとか、ぶらっと遊びに行くときとか。逆に、「電車賃がもったいないので歩いて帰ります」なんて言葉には、おっさん力の欠片もありません。


で、何が言いたいのかというと、おっさん力の高い人間は手強いということです。おっさんは人の話をあんまり聞きませんw 「○○なんですけど、いいんですか?」と言ったような問題点(非合理的なやり方)への指摘に対して、「別にいい」「たいした問題じゃない」と言ったような切り返しをします。「オレ流でやりゃ間違いないって!」とでも言うような。細かい問題を本当に気にしないのです。


これには善し悪しがありますが、言ってしまえばこれは「不合理・非効率的ではあるが、大きな目で見れば些末な問題に対し、意識を割かない」ということでもあります。何を問題とするか、何を問題としないか、この取捨選択が正確かつ迅速であればあるほど、無駄な思考をしなくて済むようになるわけです。それの洗練された姿がおっさん的なある意味パワフルな思考体系になるのではないかと、そう思うのです。おっさんはすごい。


なんて言いつつ、僕はおっさん呼ばわりされたくはない。実際の話。