009.オノマトペ
オノマトペ。今回も日常ではちょっと聞き慣れないような言葉について述べてみます。オノマトペ。
初めてこの文字を見たとき、日本語とも英語ともわからない不思議な文字列だという印象を受けました。
なんだかエロい言葉なのでは?!とか思ったような気がします。
でも別に怪しい言葉ではありません。
オノマトペとは擬声語のことです。フランス語のようです。
英語だとアナマトピーアだそうです。
なんでも載ってるwikipediaにそう書いてありました。
擬声語とは擬態語と擬音語の総称です。
つまり、物事の様子や人の発声では再現しづらい音を
文字にして表したものです。
例えば
静寂をあらわす 「シーン」
犬の鳴き声をあらわす 「ワン」
などです。こう書くととっつきやすいですよね。
これを活用した最たるものとして『へうげもの』というマンガを挙げたいと思います。
大まかに言えば、日本の戦国時代に実在した武将(?)古田織部という文化フェチ=数寄者の波乱に満ちた生涯をコメディっぽく、それでいて真面目に描いた作品(だいたいあってるはずですw)なのですが、その古田織部が作中で美術品を様々なオノマトペで表現するのです。
陶器の色合いを みゅきん とか、
鉄釜の佇まいを のぺぇっ とか、
枚挙にいとまがありません。これ以上はマンガを読んで下さい。
これらのオノマトペ、いままで聞いたことなんて無いものでしたが、読むにつれて、絵も相まって、それを表現するのに最適な音なのではないかと思わされてしまうのです。
そして、自分オリジナルのオノマトペを生み出したら面白いのでは無いかとさえ思わされます。
日常でふとこのことを思い出したら、オリジナルのオノマトペを考えてみる遊びなんていかがでしょうか?
ちなみに僕の文章にはどんなオノマトペが似合うんでしょうかね?
僕としては シャイーン とした感じを目指したいのですが、
もふぇっ とした感じになりがちです。。。
…なんだこれ。
<文・和田宜之>