017.三

今回述べることは、僕が物事を考えるにあたって、根幹をなす要素の一つについて、です。


僕は、二元論を可能な限り使わないように心がけています。少なくとも自分はそのつもりです。
何事も、「はい」「いいえ」、「やる」「やらない」、「肯定」「否定」、「好き」「嫌い」で決められるものではないでしょうと、そう思うのです。
だから僕は物事の判断をするときには【三元論】を用いるようにしたいと思っています。つまり、物事の判断を「はい」「いいえ」「その他」でする、ということです。

例えば、


「小腹の空いた丑三つ時に、酒の肴にポテチを食うべきか否か?」


という命題があったとして、二元論で言うのであれば
「ポテチを食う!」か「ポテチを食べない!」

になりますが、その他の道を考えるならば


「酒を飲まずに寝る」
「ポテチはやめて、低カロリーのスルメにする」
「ポテチを食う代わりに、明日は昼メシ抜き!」
「むしろ夜食と割り切って、ここは敢えてカップラーメンに手を伸ばす」
「酒など飲まないからその前提はおかしい。よって自分には関係ない」


などなど、人によっては無数の選択肢が出てくることでしょう。


例題が非常にばかばかしいのでピンと来ないかもしれませんが、この「新しい選択肢を見つけようとする」ことは、凄く大事だし、凄く有益なことだと思ってます。第三の道、つまり【その他】を生み出す方法としては「条件付きYES/NO」とか「新たな条件/対象物の設定」とか「前提の否定」などが主に挙げられます。もちろん、それ以外の考え方もたくさんあります。


この考え方のメリットとして特筆すべきなのは、


<不意に自分の元へやってきた案件に対して、主体的かつ積極的なアプローチをすることが出来る>


点です。
そうすることで、受け身にならない、言い換えるならば自分が物事を掌握するような姿勢を作る足がかりを得ることが出来るのです。


これともう一つ、僕の好きな言葉

「常に原初の問いは、今何を問うべきか?である」

と併せて考えると、今直面している物事の本質を見極める目と、物事を多角的に判断する目を鍛えることが出来ると思います。