031.必要とするもの されるもの その1
ここ数年で、あることについて体感しました。
表題にもあるとおり、必要について、です。
僕は大学時代から、ずっと劇団なるものと関わっています。
劇団というのは、集団です。
主宰がいて、役者が居る。
リーダーがいて、構成員がいる。
中心があり、周囲がある。
そう言う意味では、なんら他の集団──国家だとか会社だとか──と変わらないでしょう。
劇団にはいろんなことが起きます。楽しい出来事もあれば、辛い出来事もあります。辛いことの方が多い気がします。そして、それでいて楽しいことは無限にあるわけですがw
それはさておき。
時に、劇団の中心的な人物が色んな事情で居なくなることがあります。
劇団で言うのであればそれは主宰かもしれないし、看板役者かもしれないし、ムードメーカーでもあるかもしれない。役割の違いはあれどそれは間違いなく中心人物であると、その劇団に関わる者は誰もがそう感じる存在。それが居なくなる時があります。
その人が居なくなったとして、解散する劇団と解散しない劇団があります。
ここから先は劇団である必要はないですね。
組織の中心人物が居なくなったとして、そこで存続する組織と解体する組織があります。
では、その違いを分ける要素は一体なんなのか?
それについて、体感的に思ったことがあります。
それが表題の「必要とするもの されるもの」に関わってくるのです。
簡潔に述べるのであれば
「組織に必要とされる者は、それを必要とする者である」
ということに集約される、と思うのです。
言い換えるならば、
「組織に必要とされたいのであれば、その組織を必要としなければいけない」
「組織を必要だと思わなければ、その組織に必要とはされない」
のだと僕は思います。
組織を求めることが、組織に求められることである。
僕はこれが真理だと思うのです。
中心人物が居なくなったとしても、消えない組織があります。政府とか国家とかがわかりやすいかもしれません。
それは何故中心が無くなっても続くのか?
なぜならば、誰かがそれを必要とするからです。
では組織の観点でみてみるとどうでしょう?
その2へ続く。