035.スポーツの見方とは その2

3つのファン層のうち、なにがそれを分けるのか?まずはこれについて考えます。
コアもヘヴィもライトも、応援する対象を「好き・応援したい」という共通の気持ちを持っています。ですが、それらのスタンスには違いがある。では、それは一体何なのでしょうか?


答えの一つは「お金」です。つまり、応援する対象にお金をどれだけ掛けてくれるのか。スポーツなら応援グッズや観戦チケットを買ってくれるか。アイドルなら写真集やCDやイベントのチケットを買ったり、役者なら舞台のチケットや出演作品のDVDを買ったり・・・文字にすると身も蓋もない、非常にロマンのないことではありますが、これは厳然たる事実です。1000の応援する言葉より、1枚のチケットが大事、そういう考え方は正しいと思います。


でも、これが全てではありません。ファンとしてのあり方で考えるのであれば、お金は一部でしかないのです。
これは、言ってしまえば、「ファンとスポンサーは決定的に違う」ということです。お金を出すだけではファンとは言えません。と言うよりも、お金を出してくれるだけでは、コアなファンにはなり得ないのです。


ではその違いを生み出すものは何か?


僕が思うに、ファンとはプレイヤーを精神面で支えてくれる人のことではないでしょうか。そしてそれが「長い間」支えてくれるかどうかが、ファンの重さを分けるように思うのです。


盛者必衰なんて言葉が遙か昔からあるように、物事には山と谷があるものです。大事なのは谷の部分、つまり落ち目の時、それが盛り上がっていない時にも変わらずに応援し、精神を支えてくれる人、それがファンと呼ぶべき存在なのだと思うわけです。


スポーツに話を戻せば、チームであろうと個人であろうと、勝ち続けることはほぼありません。大体はいい時と悪い時とが入り乱れて存在します。この悪い時にも変わらず応援してくれるか否か。それが大事なのだと思うのです。



まさかのその3へ続く。