036.スポーツの見方とは その3

こういった「ファンとは何か」を考えてみて、その後にスポーツの見方について考えてみます。


プレーヤーにとって一番ありがたいファンとは「どんなときでも会場に来て、直に声援をくれる人」に間違いないでしょう。こういった人の存在の大切さは盛り上がっている時よりも落ち込んでいる時の方が実感できます。プレイヤーも人間ですし、馬鹿ではありません。辛い時にも自分に期待し応援してくれる人がどれだけかけがえのないものであるか、肌身をもって理解します。


ですが、このファンのスタンスには限界があります。思い入れは誰にも負けないと思っていてもお金・時間といったものを掛けることが出来ない。当然そういう人はいます。そこでファンとそうでない人を分けると言う考え方は誤りではないでしょうか。
僕が言いたいのは、「好きなら全てを捧げてでも応援しろよ!」「生活を犠牲にしてでも応援しろよ!」という考え方は大間違いであるということです。
人にはそれぞれの考え方があります。応援するスタンスがあります。そして、それは絶対化できるものではありませんし、いうならば<相対化することもできません>。というよりも、そんなことは問題ではないのです。


なぜならば、数の観点で言えばファンの人数はライト>ヘヴィ>コアの順に多いのです。お金だろうと気持ちだろうと、数は非常に重要な要素です。コアな100人が1万円のチケットを買うのとライトな千人が1000円のチケットを買うのは同じです。むしろ副収入で考えるのであれば、後者の方が売り上げ的に貢献してくれるでしょう。


つまりは、ライトなファンも、コアなファンに負けないくらいのサポートが出来るのではないかと思うわけです。


軽かろうと重かろうと同じファンを自称するのであれば、けんかする必要は無いんじゃないでしょうか。



その4へ。