042.スマートフォンについて考える その2

前項で述べた「あること」、それは「ガラケースマホはアウトプットの方法が全くもって異なった機械である」ということです。
つまりはガラケースマホはどちらも同じく携帯電話でありながら、別の機械であると言っていいのです。


ガラケーとは携帯電話、つまりは電話です。技術の進歩によってメール、カメラ、web、アプリなど出来ることがどんどん増えていきましたが、あくまで電話機能が主眼にあった、というよりも「電話に色々な機能をくっつけた」機械なわけです。
しかしスマホはそれを踏まえるならば「色々な機能を持った持ち運べる機械に電話機能がついた」と言うべきものだと思います。もっと言うのであれば「電話も出来る小型万能機械」なのではないかと思います。


なので、<スマホは電話として見ると、使いづらいだけの機械にしか思えない>わけですね。これがガラケーを使っている人とスマホを使っている人の間にある認識のギャップとなるわけです。


ガラケーは電話に特化した機械です。だからこそテンキーが存在する。そして、そのテンキーに合わせた文字の入力様式が発展してきましたし、文字の予測変換などもそれに合わせて洗練されてきました。


でも、スマホは電話に特化する必要は無くなりました。むしろ技術の進歩により電話以外の機能が充実し、そこに商品的価値を大いに見いだせるようになったのです。


僕がスマホが便利なものだと痛感した時、それはGPSを使った地図のアプリを使用した時です。使っている方も多いとは思いますがこのアプリは住所、いや施設の名前を入れるだけで自分の現在地と目的地を画像化し、リアルタイムで自分の向いている方向や移動経路を視覚化してくれるものです。行ったこともない場所でも迷うことなく目的地へ着ける。僕は思いましたよ。「これ、SFのマンガに出てくるあれだ!」って。僕は重度の方向音痴なので今後はこれ無しで遠出したくはないとさえ思ったりもします。


このような、人によっては手放しがたい機能を多く導入できるデバイス、それがスマートフォンなのです。


とりあえずの結論です。スマートフォンは電話ではありません。電話も出来る「お役立ち装置」なのです。