043.スマートフォンについて考える その3
前項にて、スマートフォンは電話も出来る便利な機械であると述べました。
この機械が生まれ、広まり、定着するまで、の流れに関してはきっと偉い人がすでにまとめて出版しているに違いないのですっとばします。というか、そんなのは自然発生したものに対する解釈でしかないと思うので(身も蓋もないw)どうでもいいのです。
何でも出来る機械が生まれてしまった。それは、携帯電話よりも出来ることが多い。
この事実によって、とても多くのことが変わります。というよりも変わらざるを得ないのです。
昔、大学の授業で「技術が文化を決定する」うんぬんといった講義を受けた記憶があるのですが、これは紛う事なき真実だと思います。「音楽を聴く文化」なんてその最たるものではないでしょうか。レコード・ウォークマン・MP3といった技術が生み出されるにつれて、音楽を聴く文化、引いては「音楽を聴く」という概念が塗り替えられてきたのですから。
新しい技術が生まれ、それが定着すると僕らはそれをうまく使った文化を創り出すわけです。
言ってしまえば僕らが大切に思っている文化だとか伝統だとかは技術が作り出しているのです。そう言う意味では開発者って凄いですよね。
ちょいと話が逸れましたが、スマホという「新旧技術の集合体」が生まれたことで、新しい文化がたくさん生まれています。現在進行形です。
スマホから見たガラケーは、ガラケーから見るポケベルのような感じなのではないでしょうか。技術に合わせて文化が変わっていくので、変わった後の文化は前のそれを理解するのが難しい、というか理解するためのとっかかりを得られないのです。
20年後の若者がガラケーの存在を始めて知ったとき、
「これでなにができるんですかぁ?w」
とか言ったりするんです、きっと。