064.第18回公演期間を振り返る

劇団フルタ丸 第18回公演「オマエの時間くれよ」が終了しました。大体1週間前に。

というわけで、それについて振り返りたいと思います。


今回は様々な幸運と各関係者の努力に恵まれて毎ステージほぼ満員御礼状態という、劇団としてはとても幸せな公演だったと言っていいと思います。


ただ、動員が伸びることはとても嬉しい反面、それ相応の準備が必要であると痛感したことも確かです。


今回は制作として、お客さまに大きな負担をかけてしまったという部分が否めませんでした。


まず、超満員ともいえる客席の状態。僕のポリシーの一つとして、「劇の善し悪しはお客さまが集中できるかどうかで決まる」というのがあるのですが、今回は場所によっては長時間の観劇に耐えられない席も作らざるを得ませんでした。それは言い訳のしようもありません。

また、前売りが全て売れてしまい、観たいお客さまの予約を断らざるを得なかったことも心苦しかったです。しょうがないと言えばそれまでではありますが、そこも策を講じて何とかするのが制作の仕事、みたいな部分もあるわけですし。


そして、公演スケジュール、とくに上演する時間がキツキツで、役者とお客さまの面会の時間もあまり取れなかったことも良くなかった点だと思っています。ある意味、そこを一番の楽しみに来て下さる方もいるでしょうし。


こういった点でお客さまが不満を感じているようだったら、そこは制作の実力と準備が不足していたということになるでしょう。まったくもって情けない。。。反省し、次回は改善できるよう精進したいところです。


ただ、良かった点ももちろんあります。単純に、沢山のお客さまにウチの演劇を見てもらえたこと。それが一番大きいです。やっぱり、演劇は見てもらってナンボのもの。良い評価も悪い評価も、舞台を見てもらわないことには生まれてこないものですから。それにより、沢山の刺激を受けることができるわけですから。


次回公演は8月31日から。意外と早いです。今から恐々としています。そこでは、より良いモノが提供できるよう精進していく所存です。ですのでみなさま、どうか劇団フルタ丸をよろしくお願いいたします。


<文・和田宜之>